高円寺の阿波おどりには、決まった広場も河川敷もありません。JR高円寺駅と、丸ノ内線の新高円寺駅にはさまれた杉並区高円寺の一帯。その商店街と、二つの駅を結ぶ高南通りに演舞場が置かれ、ふだんの道路網がそのまま会場へ変わります。最寄りはこの二駅で、どちらからも徒歩5分。東高円寺駅からは12分、阿佐ヶ谷駅と中野駅からは15分と案内があります。
演舞場は離れていても、すべて歩いて回れる距離に収まります。ですから、一か所に張りついて動かないより、二つ三つと移りながら観るほうがこの会場には合っています。どの通りも道幅は限られていて、観客は道の脇に立って眺める形になります。腰を下ろして待てる会場ではなく、立って観るのが基本です。
外周は四本の大きな道路
会場の広がりは、主催者が案内している通行規制の区域で輪郭がつかめます。規制がかかるのは、環状七号線と青梅街道、早稲田通り、馬橋通りの四本にはさまれた高円寺南・高円寺北の一帯です。大会が行われるあいだ、ここには許可を受けた車両しか入れません。裏返せば、この四本の内側がまるごと歩く人のものになるということです。地図を持たずに来ても、大きな幹線道路に突き当たったら会場の端まで来た、と判断できます。
演舞場の名前は、そのまま商店街の名前
公式の開催概要には、中央、ひがし、純情、パル、桃園、みなみ、ルック第一、ルック第二、公園前という演舞場の名が並びます。このうちいくつかは商店街の名称そのものです。「純情」の名は、高円寺銀座商店会協同組合が名乗る高円寺純情商店街から。「パル」の由来は、高円寺パル商店街振興組合です。「ルック」は高円寺南2丁目に振興組合を置く商店街を指します。連合会に名を連ねる商店街組織は13あり、演舞場はその持ち場を借りる形で設けられています。ひとつの主催者が用意した会場が並ぶのではなく、通りごとに主が違う。ここが高円寺という会場の性格です。駅の北口側には純情商店街が延び、南側にはパルとルックの通りが続きます。
どこに立つか
主催者のよくある質問は、小さな子どもでも見やすいところとして、純情とパルの各演舞場の出発地点、それにルック第二演舞場の名前を挙げています。これは例年の傾向にもとづく案内で、その年を保証するものではないという断りも添えられています。道路や縁石にテープを貼る場所取りは禁止です。会場は営業中の商店街でもありますから、買い物は人出が増える前に済ませておくと身軽に動けます。