下北沢阿波おどりの会場は、下北沢駅の東口を出た先に広がる下北沢一番街商店街です。東京都の観光公式サイトによれば、駅の東口から歩いて5分ほど。専用の演舞場を組むのではなく、両側に店が並ぶふだんの買い物道を、二日間だけ踊りの道に変えます。
立つ場所は「組踊り地点」で選ぶ
主催の商店街振興組合は、連ごとの出発地点と、組踊りをおこなう地点を地図で公開しています。出発地点は列が動き出すところ、組踊り地点は連が足を止めて輪をつくり、見せ場をこしらえるところです。通り過ぎていく列を見たいのか、足を止めた踊りをじっくり見たいのかで、立つ位置を選び分けられます。迷ったら組踊り地点の周りが無難です。
主催者は、通りの幅をいっぱいに使って踊ると案内しています。裏返せば、道はさほど広くないということです。桟敷も座席もなく、立ち見が基本で、踊り子との間に緩衝の空間がほとんどない会場です。鉦と太鼓の音は両側の建物に挟まれて返ってきます。そのぶん通りの前のほうは早々に塞がりますし、立ち続ける時間も長くなります。靴は歩きやすいものを選ぶのが賢明です。
開演前に食事と買い物を済ませる
加盟店は180店舗以上。内訳は飲食店がもっとも多く、物品販売、ファッション、理美容室、クリニックや不動産などが続きます。全国チェーンから個人商店まで混じった通りなので、早めに着いて腹ごしらえを済ませ、あとは道へ出て待つ。そんな段取りが組めます。逆に、演舞が始まってからの店の出入りは難しくなります。
道を人へ明け渡してきた街です
一番街の歩行者天国が始まったのは1972年7月。車を止めて歩行者に道を渡す運用を、半世紀以上続けてきた通りです。2月には天狗まつりも同じ道で開かれます。2009年12月には街路灯とアーチ、防犯カメラ、街路放送システムが一新されました。当日に頭上から流れる案内も、日が落ちてから通りを照らす灯も、この商店街が自前で持っている設備です。踊りの日の光景は、突発的な催しではなく、この道の使われ方の延長線上にあります。