経堂は、東京都世田谷区のほぼ真ん中、小田急小田原線の経堂駅を中心とした街です。祭りの会場は二つあります。ひとつは駅前広場、もうひとつは駅から南へ伸びる経堂農大通り商店街。主催者の出演スケジュールも「駅前広場」と「農大通りパレード」に分かれており、昼は広場の舞台、夜は通りの踊り、という具合に会場の役割がはっきり分かれています。
昭和23年から続く商店街の通り
農大通りは、店主たちが自分たちの手で整えてきた道です。商店街の記録によれば、始まりは昭和23年(1948年)。道路の舗装と街路灯の設置を目標に店主が集まり、商栄会がつくられました。昭和25年には経堂駅から大橋までの道が全面舗装されます。昭和28年には上下に分かれていた二つの会が合併し、昭和35年(1960年)に「経堂農大通り商栄会」という名前が決まり、当初からの目標だった街路灯もこの年に完成しました。舗装と街灯という、いま踊りの舞台になっているものが、そのまま商店街の出発点だったわけです。名前のとおり、この道は東京農業大学へ向かう学生が行き交う通りでもあります。
二つの会場の性格
駅前広場は、舞台に立った出演団体を正面から見る場所です。地元の学校や団体が次々に登場するので、家族連れで長く居やすい会場といえます。一方の農大通りは、踊り子が目の前を過ぎてゆく流し踊りの場です。商店街の紹介にも、夏の夜にはたくさんの連が集まり、農大通り商店街を進んでいく、と書かれています。二日目にはサンバのパレードが同じ道を使います。同じ祭りでも、座って見る会場と、道端で待つ会場では体験がまったく違いますので、両方に足を運ぶのがおすすめです。
行き方
経堂駅を出ればすぐです。小田急電鉄の駅案内によれば、この駅には急行、準急、通勤準急、各駅停車が停まります。駅にはバスのりばとタクシーのりばもあります。会場は駅前ですので、車ではなく電車で向かうのが前提の祭りです。夜の通りは人で埋まりますから、待ち合わせは駅前広場のような分かりやすい場所にしておくと安心です。