神楽坂まつりのうち阿波踊り大会が使うのは、新宿区神楽坂1丁目から神楽坂上にかけての神楽坂通りとその周辺です。坂の下がJR総武線・中央線の飯田橋駅西口と、東京メトロ南北線・有楽町線、都営大江戸線の飯田橋駅B3出口。坂の上が都営大江戸線の牛込神楽坂駅A2出口です。踊り子は傾斜のある通りを、隊列を崩さずに上って下ります。
坂の下から入るか、上から入るか
坂の下から入るなら飯田橋、坂の上から入るなら牛込神楽坂が近い、と覚えておくと当日の身動きが取りやすくなります。表通りの幅は広くありませんので、開演の時間帯は歩くだけでも時間がかかると見ておいてください。坂の途中には江戸時代から通りを見守ってきた善國寺の毘沙門天が構え、その左右から石畳と黒板塀の路地が枝分かれしています。主催者は、横丁や路地は住む人の生活の場なのでマナーよく歩くように、朝が遅い街なので午前中の路地めぐりは特に心配りを、と呼びかけています。表通りで踊りを見て、路地に入って一息つく、という使い方ができる街です。
運営に並ぶ団体と、街の成り立ち
運営にあたるのは、通り沿いの三つの商店会(神楽坂通り商店会、本多横丁商店会、神楽坂仲通り商店会)による実行委員会で、東京神楽坂組合、神楽坂料理飲食業組合、神楽坂サポーターズが協力し、新宿区が後援に入っています。商店会だけで抱え込まず、飲食業の組合やまちを応援する団体まで運営に並んでいるところに、この街の作りが表れています。新宿区は神楽坂を、毘沙門天の門前町として賑わい、明治から大正にかけては「山手銀座」と呼ばれた花柳界のある盛り場だったまちとして紹介しています。石畳と黒塀の路地の風景はその名残で、踊りの列が進む表通りとの落差が、この会場ならではの景色です。