衣装の柄が、そのまま連の名前になりました。旗揚げのときに水玉模様をまとって踊ったことが名の起こりだと、協会の連紹介にあります。設立は1946年と公表されており、戦後まもない時期に生まれた連のひとつです。
「女踊りの水玉」と呼ばれて
この連を語るときに必ず引かれるのが、女踊りへの評価です。やわらかさの奥に芯の強さがあり、気品が漂う。だからこの呼び名が生まれたのだと連紹介は説明します。公式アカウントに掲げられた言葉も明快で、気品ある踊りを目指し、頑固なまでに正調を探求する、流行や時代に流されず古きよき正調を今に伝える、と自ら宣言しています。速さや派手さで押すのではなく、型の正しさで見せる連だと考えると、見る側の焦点が定まります。
静と動が入れ替わる男踊り
男踊りには対照的なふたつの顔があります。ひとつは、うちわを繊細に使うしなやかな踊り。もうひとつは上体を左右へ大きく振る勇壮な「横飛び踊り」です。同じ列の中でこの二面が入れ替わるので、静かな場面が続いたあとに一気に空気が動く瞬間が訪れます。囃子もゆるやかな正調で運ばれるため、その落差はいっそうはっきり伝わります。子どもたちは提灯を手に加わり、列全体の表情をやわらげます。
祭りの顔として
2025年、徳島市が発表した阿波おどりのポスターには、この連の踊り子が起用されました。市の発表によれば、モデルをつとめたのは髙橋小雪さん。前年の祭りで撮影された多数の写真から、表情や姿勢、迫力が伝わる一枚として選ばれたもので、ポスターには「心ひとつ あつまれ、あほう。」という言葉が添えられています。街なかや駅で目にしたあの姿は、この連の女踊りだったというわけです。