協会の一覧によれば設立は1957年で、70年に手が届くところまで来た連です。紹介文がまっさきに挙げるのは、和傘を手にした女踊り。傘は屋外でも遠くから目に入りますが、本領が出るのは照明の当たる舞台の上です。この連を語るときに舞台の話が先に来るのには、理由があります。
屋内の舞台に呼ばれることの多い連
協会がまとめている出演の記録をたどると、劇場やホールの公演が並びます。2025年1月2日は阿波おどり会館の新春の特別公演、5月5日はゆめタウン徳島の連休の公演、9月14日は奈良市で開かれた祝いの席。翌2026年の8月13日には、アスティとくしま(おどりひろば)にも立っています。夏の路上だけを追いかけていると、すれ違いになりやすい連だといえます。裏を返せば、屋根のある会場で出会える機会がほかより多く残されている連です。
狸を負う男踊り
男踊りの装いには狸があしらわれています。舞台を駆けるという言い方をされるとおり、動きの大きさと勢いで見せる踊りです。女踊りの傘と男踊りの狸は、どちらも離れた場所からでも見分けがつく目印になります。連が近づいてきたときに、まず傘の列を探し、その後ろに続く装いを確かめる。そんな順番で見ると迷いません。
五つの音でつくる調べ
鳴り物は五つあります。三味線と篠笛、鉦、それに締太鼓と大太鼓。連の紹介は、この編成が息を合わせて鳴らす「ぞめき」の調べを見どころに挙げ、音と踊りが一体になる場面を掲げています。屋外の演舞場では音が散りますが、屋内なら重なりまで聞き取れます。この点でも、屋内でこそ持ち味の出る連だと思います。